リダのいる風景

ソウルの空の下でレポを書いています。

今の気持ちを言葉にするなら、

「リダが私たちの元へ戻ってきました。
リダ、おかえりなさい」


リハーサル見学は15:00からの予定でした。
抽選で決められた座席に着席して待ちます。
リダの曲が流れる中、バンドのメンバーがスタンバイを始めました。
14:55にいきなり白のトレーナーとダメージジーンズのリダが登場です。

シナリオのあるリハーサルのためか、たぶん新品のトレーナーです（笑）
欧米のアジョシがハサミを持っているモノクロ写真のプリント。
ダメージジーンズの両側からのぞくリダの膝が可愛い♫
髪は黒のストレート。


ここからは聞き取れた部分だけ書きます。

Let me the oneで始まるリハーサル。
唇をぶるぶる。
客席を見ようとしません（笑）
途中でダメ出しし、

もいっかいいく？
ちょっとまって
ちょあよ


なぬんになむじゃや？
う、ああ、ん〜

ピアノのイントロの中、イヤモニが上手く入らず歌が歌えなくて演奏が止まります。

ね、じゅせよ、（咳払い）んんんあ゛


リハーサルしているリダの姿を見ていたら、なんだかじんわり泣けて来ました。
ここまで来れてよかったな、頑張ったな、って。
伸びやかな声で歌い上げるリダを見て、キム・ヒョンジュンは復活した、って確信が持てました。
本番がますます楽しみになりました。


きょろねじょよ〜 ううん （咳払い）
ね、ちょあよ

ギターさんに歩み寄り打ち合わせ

すこし…ん
しんきょく…あたらしいばーじょん

今でもの韓国語バージョンのサビだけ歌ってくれました。これはリダからのプレゼントかな？
韓国語今でも…かなりいいです。


リハーサルの曲は日本人の好みにあわせて選んでくれたようですね。

これでリハーサルは終わりです。





15:12
女性MC（落ち着いた感じの方）が現れて、中央の椅子に腰掛けてトークタイム。

（日本語）お久しぶりです。ヒョンジュンです。
お元気でしたか？
僕も…はは…元気でした…（明るい表情）

（軍隊の生活は？）
あーあー 何と言っていいのか、
長いと言えば長いし、短いと言えば短いし。
学ぶ事が多くありました。
韓国の男なら軍隊へ行くのは義務なのですが、難しい時の私にとっていい時に入隊したと思います。
いい方々にお会いすることができましたし、学ぶことができました。
これからの自分について、考える事ができました。

（久しぶりのステージですが、緊張しますか？）
ぜんぜん。
そうですね…
自分の（除隊後）初ステージなので、緊張するかと思いましたが、むしろ不慣れな場所から慣れている場所へ戻ったような楽な気分です。
皆さんの前で歌う事ができて感動しています。

（除隊の日はいかがでしたか？）
とても気分が良かったです。
一方ではいろいろ考えるようになりました。
皆さんの前にどのような姿で立てばよいのだろうか。申し訳ないという気持ちもありましたし、これからもっといい姿を見せよう、そんな気持ちになりました。

（自分が変わったことがありますか？）
軍隊の生活は、なかなか人に慣れない方ですが、初めての人にも慣れることができました。
そして自分に問いかける時でもありました。
過去のこと、そして将来のことを。
そうしているうちに自分の中で答えが出て来ました。
日本のツアーを準備すること。PCを学ぶこともできました。
残念なことは、朝早く起きる癖がつきました。ですから夜、遊べなくなってしまいました。

（ファンミタイトルのANEMONEは？）
私が決めました。
ファンの方々にどういう言葉を伝えようかと考えました。
ANEMONEの花言葉が良かったんです。
「あなたを永遠に愛します」
直接言うのは照れますので、言葉に込めました。
テレて後ろを向いたリダがめちゃめちゃ可愛い♫

（ファンミでここだけは見てください、というところは？）
自分はどういう姿を見せるのか、工夫して悩みました。
率直に話ができればいいと思い、ファンミを用意しました。
自分が心の中でまとめた気持ちを伝えたいです。
韓国語ができる方は周りに通訳してあげなければいけない人がいたら、教えてあげてください。

（ファンミとツアーの違いは？）
本日は特別お見せしたいものを本日のみお見せします。
INNER COREは特別さがあります。
除隊したあと、これが最後のステージだという気持ちで、これが最後の曲と、一曲一曲思いをこめていきたいと思います。
いろいろな曲を準備しました。バンドも大変だったと思います。
皆さんが聴きたいと思う曲やこんな曲も準備したんだという曲も歌います。
聴きたい曲はないですか？歌ってほしい曲。
（客席から声）そんな曲ないです。
（良く聴く曲）それは予想できるじゃない？
ホラジョシ？あーホシゾラ！
Kokoro?♪ 踊ろう、yes!

（春にお薦めの場所はありますか？）
…今、別のことを考えてました。

腕を組んで悩むリダ。

皆さんにどこを教えればいいんですかね？
明日お戻りですか？
率直に申し上げて、韓国にいて負担になるニュースが流れました。（北のミサイル発射）
戦争は起きません。韓国まで足を運んでくださって大変だったと思います。せっかくいらしたのですから、どうぞ楽しい時間を過ごしてください。

（それでどこへ行けば？）
握手が終わると夜の10時です。
夜10時かー（ため息）
漢江はいったことがありますか？
今日ちょっと寒いかもしれないし、どこがいいですかね（ため息）
私も最近どこに行けばいいかわかりません。
行くところは決めてるでしょう？
私が行けと言っても行かないだろうし。
自分なりに楽しい時間を過ごしてください。
せっかくですから申し上げますね。
私が生まれた所は再開発中で無くなったんですが…モバイルか何かでお届けしたいです。

（2017年やりたいことは？）
はーーー（目を細めて遠くを見つめる）
新しいアルバムの名前はわかりますか？
（日本語）わかる？風車。
日本にたくさん行きたいです、
アルバム以外にも自分で曲を作ってお届けしたいなと思っています。

本日は皆さんに心をきちんとお伝えしたいです。
本音で話し合えるファンミにしたいです。
遠いところを来てくださってありがとうございます。
それに応えるようなファンミにしたいです。
たくさん準備していますので楽しみにしてください。
ありがとう。
あとで。




自分の世界に戻ったリダに初めて逢う時。
とても楽しみにしていました。
その姿は期待以上のものでした。

トークにあった「これが最後の曲と、一曲一曲思いをこめて」最後という言葉に一瞬ネガティヴな印象を受けたのですが、リダの中では一つ一つの曲を大切に歌うこと、歌うことの大切さ、歌えることの幸せを感じてこのような言葉になったのだと思いました。
自分にとっての歌、歌うことの意味を見つめることのできた時間を過ごせたのでしょう。

自分を支えてきた かけがえのないものを確かめることができたリダは、穏やかで笑顔が素敵なかつてのリダでした。
いえ、それ以上のリダでした。


「リダ、おかえりなさい」