『時間が止まるその時』のセリフを振り返る⑪

ひとつひとつの回をじっくり見ていくと、セリフの中に謎解きが盛り込まれていることがわかります。
第11回のセリフでこの物語のすべてを教えてくれると言っても過言ではありません。
それだけじっくりセリフ(説明)を見なければいけないということは、サラッと見ていたら物語がよくわからない、ということでもあるのですけれど。
ですから今回はほとんどのセリフを書き起こした状態です。
まるでノベライズのようになってしまいました。
そしてその場面の画像も準備して。
映像を止めて見ていたので、画像を見るとどのシーンかだいたいわかるようになりました。
今回は現在と過去のシーンが交互に表われるのでわかりにくい部分があると思います。
過去のシーンは「使者ジュヌ」と表記してあります。
そしていよいよ残すところ、あと1話です。
第11話
(「記憶なんかのために神に刃向かうのですか?」インソプと逃げたミョンウンの追って来た使者の言葉)そうだな 消された記憶を取り戻して気づいたんだ 大切なものを置いてきたことに 知っているか?使者になる前は私たちも能力者だった 能力を持ったがゆえに消滅するか すべての記憶を捨て使者として働くか あわれなのはこの選択であってお前たちではない(追っ手の使者たちと対峙するミョンウンの言葉)
最後になるかもしれないプレゼントだ もう人の目を避けず自由に生きろ 幸せになるんだ いいな?(手を握ることによってインソプの能力を失くしたミョンウンの言葉)
お前…これがいわゆる父親の愛情ってやつか(インソプを消滅するために来た使者から能力を失くしたインソプへの言葉)
消滅を覚悟してまで何を守りたかったの?(消滅するミョンウンを見送った使者の言葉)
老婆心からの忠告だ 能力者の力を吸収すれば体が耐えられずに永久消滅するぞ バカな考えはよせ(ミョンウンが神の元を離れる前に神が伝えた言葉)
ミョンウンはお前を救い自ら永久消滅する道を選んだ お前には伝えておく(神の使者からインソプへの言葉)
どういうことだ なぜ神が消した記憶を覚えていられるんだ?(父親のことを覚えているインソプのことを不思議に思う神の言葉)
ミョンウンと息子が守り抜いた記憶は神も消せない 2人が決めたことだ 神も完璧ではない(使者へ言った神の言葉)
人間の意志が神の力を超えたのですか?(使者から神への質問)
神というのはとても身勝手な存在だ 違うか? 特別な能力を持ったからと人間の魂を消滅させ存在した痕跡も消してしまう 人間にとって記憶はかけがえのないものだ だが神にとっては障害物でしかない そして実はその“記憶”を恐れてる だから新たな混乱を防ぐために能力者の魂と彼らの記憶を消す その方法を選んだだけだ (神から使者への言葉)

じいさんは記憶を失ったのは俺自身の選択だと言ってた このブレスレットがすべての元凶らしい だけど何の記憶もない(ジュヌがソナに言った言葉)
過去に何者だったかは関係ないわ 今は違う存在になってる(ソナがインソプへ言った言葉)
そうだな あんたは責められない この能力が僕や父さんの過ちでないのと同じだ 1人でもいいさ 僕が父さんを忘れずにいる 父さんのおかげで覚えていられるんだ(インソプの言葉)
大切な記憶を守る君が羨ましいよ 俺は自ら大切な記憶を消してしまった なぜかな?(ジュヌの言葉)
これが神を苦しめる頭痛の種ですか 連れ帰るのが上司の指示ですが時間の能力でつながるお2人は危険すぎる 使者としてはこの場で消滅させるのが最善かと(使者からジュヌとソナへの言葉)

私がジュヌの記憶を消したこと そしてジュヌと彼女が再会するまでブレスレットを守ること 最後にこの時間の中で生きること これらが私の基準でいう“神の配慮”だ ブレスレットは2人の縁を結ぶと同時に悲しい記憶を呼び起こすパンドラの箱でもある その記憶と向き合うかはいずれ彼らが決めるだろう(元神の骨董屋が神に伝えた言葉)



でも時間を止めたらその中で独りになるし想い出も記憶も誰かと共有できなくなる 悲しいと思うけどな 俺だったらつまらない(回想シーン使者ジュヌの言葉)
このブレスレットは曾祖母の形見なんです 幼い頃よく祖母が話してくれました このブレスレットには伝説があるそうです ブレスレットが選んだ縁の記憶をこの中に閉じ込めてくれる 幾千の時が流れても永遠に…ステキでしょ?(使者ジュヌに話すソナの言葉)








ジュヌは優秀な使者だった 使者の中でも最も目をかけていた だからかもしれん 人間と恋に落ちたあいつの姿が気に食わなかった しかし縁というものがあそこまで残酷だとは神である私も知らなかった(元神の骨董屋が神に伝えた過去の話)
彼女は僕が使者であると知りませんし能力者でもない ただ人として好き合うことの何がいけないと?(「恋愛しろと使者にしたと思うか?目を覚ませ 恋愛感情など使者には贅沢だ」当時の神の言葉)僕を使者に選んだのはあなたでしょう 僕が人間と恋をしたら神に不都合が生じるのですか(使者ジュヌが神へ反抗して言った言葉)
万が一お前の愛する人が能力者ならどうする それが使者だ 愛する者でさえその手で消滅させねばならない そんな状況に直面したら手を下せるか?愛する者を消滅させられるのか?だから使者は人間とつながってはならん 個人的な感情に振り回されるな(使者ジュヌを諭す神の言葉)

やめてください 俺はすべて知ってたんだ 彼女が時間を操れることに気づいてました 一度だけ見逃してください 彼女は能力を悪用してないし本人が望んだ能力でもない 今回見逃してくれたら一生能力を使わせません 僕が能力を吸収します だから代わりに僕を消滅させてください (ソナが消滅される前に神に懇願する使者ジュヌの言葉)
ジュヌさん (私のために)苦しまないで(消滅する前のソナの言葉)




あなたが憎いです 使者である自分も憎みます ですから僕を消滅させてください 消滅した彼女の転生は望めない 彼女のいない時間など無意味です (「お前は使者の任務を捨て仲間を傷つけた だが私にはお前を消せない」神の言葉)あなたはいつも自分勝手ですね 誰かを殺すのも誰かを救うのも 選択権など僕にはなかった 今回もお好きに その代わりこの地獄のような記憶を消してください この記憶を抱いては生きられません(神に記憶の消去を願う使者ジュヌの言葉)
人と人をつなぐ縁 それから記憶とは何か 永劫の時間を生きる私も分っていなかった 神である私でも2人の縁は切れなかったよ あのブレスレットには彼女の魂が入ってる だから転生が可能だった それだけじゃない 2人の幸せな記憶と悲しみも閉じ込められている それを知り私の過ちを正そうとジュヌの記憶を消し共に待っていたのだよ 彼女が転生してきた時は2人を結んでやりたかった 時間の能力を与えれば止まった時間が2人をつなぐと思ったんだ(「そうなるとブレスレットは?」神の言葉)分らん 神の領域を超えた産物だ あれが2人をつなぐだろう その反面過去の苦しみもよみがえる だからブレスレットを隠した(元神の骨董屋が神に伝えたジュヌとソナの話)

流れる時間 その中で俺は何を知ったのか 取り戻した時間は彼女の体温と匂いが混ざり彼女の香りとなって俺の前に現れた そして今もあの場所を見つめているのは俺の時間がまだ彼女に向かっているからだ (記憶が戻ったジュヌが夢のなかで呟く言葉)


“人間の記憶”に“神の配慮”…運命だったんだよ すべてが だが2人の能力とあのブレスレット 危険なことに変わりはない 選択には責任が伴う どんな理由でもルール違反を見逃す気はない 消滅させる(神の決意の言葉)
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