リダのいる風景

BIOｰRHYTHM横浜公演2日目が終わりました。
1日目を箱入りのお行儀の良いステージと例えるならば、2日目は音楽の神様に魅入られたリダが、その箱を壊して自由に表現したステージと言えるでしょう。
リダを中心に回る音楽の渦に会場全てが巻き込まれ、その流れに身を委ね、リダの創る音の世界を楽しんだ夜。

初めて見るリダがいました。
バラードタイム以外はすべて目を見張る勢いのリダでした。
1日目の完璧な声には及びませんが、2日目も良く声が出ていました。
ちょっとだけざらついたリダの声。
それも曲が進むにつれ、滑らかな歌声に変わって行きました。

更にパワフルになったステージ。
宿題を頑張るファンには大甘の合格点がもらえたかな。
予告範囲を超えた宿題は次へバトンタッチ。

パワフルなステージの狭間のバラードタイム。
そこで語られる話は、いつも心に沁み入るエピソード。
共通するのはこの世界に別れを告げるということについて。
でもそこに痛いほどの悲しみを感じないのは、前を向き今を生きて行こうという希望が存在するから。
そしてその希望のひとつが、キム・ヒョンジュン、その人だということを私たちは知っています。

リダはもう気がついています。
だからいつも弱者を応援し、勇気づけようとしてくれます。
自分を鼓舞し、ファンに元気を分け、メッセージで励ましてくれます。

この目で見たこと、聴いたこと、感じたこと全てを書くことはできませんが、リダの言葉を感じていただければ嬉しいです。

全27曲を歌いきったリダ。
本当にお疲れさまでした。
そして、リダをはじめGEMINIバンドのメンバ、スタッフの皆さんにありがとう、と心からの感謝を送ります。


18:57

1日目と同じように、ちょうどParadiseが流れたタイミングでGEMINIバンドのメンバがステージ現れ、客電が消えます。


19:00

定時に映像が流れます。
中央列の座席だったので、ステージ全体が良く見えます。
ステージに並んだ5人のシルエットがとてもきれいです。
そして、メンバー紹介の映像はそれぞれにポーズを決めて。
ミョンイルさん、ビンナさん、ソヒョンさんはL字を作ってくれました。
ジュニョンさんは手を挙げ、ウンチョンさんはウルトラマンのビームのように両手で大きなLを作ってくれました。

ステージセットの中央部分が上がり、リダが姿を表わします。


① Bark Matic　　　　

ヘアスタイルは1日目と同じ。
アクセサリもほとんど同じようです。
シャツも同じ？と思いきや、2日目は表面に光る素材を加工した濃紺のシャツでした。
パンツは何度も履いているレザー風のもの。スニーカーも黒です。

いきなりリダの「ヒャオ～！」という声で始まります。
会場の「ヘイ！ヘイ！」という掛け声も力強く、オープニングからパワー全開です。


② Beauty Beauty 　　

③ Kiss Kiss　　　　

お辞儀をしてトークを始めます。

（日本語）こんばんは！こんばんは！
ネ、
今日は横浜の2日目です。
やはり昨日 力を備蓄していたんですね。
昨日とは違う雰囲気です。
もちろん昨日はいい公演でした。
もう、明日はないですよね。
今日はステージひとつひとつ、すべて最後と思ってやります。
続いて、とても愛らしい歌です。


④ LOVE SONG （韓国語 ver.）　　　

力が入っているせいか、力強いLOVE SONGになりました。


⑤ PURE LOVE（韓国語 ver.）　　　　

（最後の部分）
♪Your my forever～　　（日）一緒に

どうしましたか？
どなたですか？男性のファンの方？
男性のファンの方、大きな声で「リダ」と呼んでください。
男性ファンは何人来てくださったんでしょうか？
全員来てくださったのかな？
僕の男性ファンは30人くらいなんですけど、全員来てくださったようです。
いつか男性のためのファンミーティングをやらないといけないですね。
全然噂にならないように、スペシャルで、ハグもして差し上げますね。
30人しかいない男性ファンにはそれくらいしないと。
少なくてもハグをしてもファンデーションが付かないでしょう？
僕言いましたよね？
ノーメイクで皆さんが会えるようになったらハグ会をすると。
早くそんな日が来るようお肌のケアをしっかりやってください。
今ハグをしてもファンデーションが付かない自信がある方、手を挙げて。
はー（あきれ顔）
自信があるんですね。
僕は大丈夫ですけど、ハグをした後に皆さんの自信がなくなると思います。
霧のような…ハグ会。
どうしてそんなに嬉しそうなんですか？
おかしな人たちですね。
座ってください。
今日は言うのが遅かったですね。

（ヒョンジュン！子どもの声がする）

変声期にもなっていませんね。
やはり変声期前のお子さんの声は透明で美しいですね。

（何度も声がかかる）

（日）はーい、ヒョンジュン、いますよ。
わかりました。歌ってもいいですか？最後に呼んでください。
(複数の声がする）急に声が太くなった。
ちょっと悪い下心が入った声でしたね。
澄んだ心で愛と別れを歌いたいと思います。
　　　　
⑥ HAZE 　　
　　　
⑦ 僕の頭が悪くて（Jazz ver.）

軽快なJazzのパートの後に力強く歌い上げるパワフルなネモリです。

（日）皆さん、GEMINIバンドのために大きな拍手をお願いします。
本当に歌えば歌うほど、いいバージョンだなと思うネモリです。

皆さん、遊びたいですか？
面白くないという意味ですか？
遊びたいですか？
今でも楽しいですよ、と言ってくれないと。
ちょっとセンスが足りないですね。
これと同じですよ。
皆さん可愛いですか？
今日は可愛いですよ。
皆さんが聞きたい言葉ってありますよね？
元々ずっと可愛かったですよ。
どうして照れくさそうにしているんですか？
ははは。

次に歌う曲は、ずっといつ聴いても美しいと思います。
この歌を歌うときには本当に美しいと思います。
歌詞もひとつひとつそうですし、そしてこの瞬間も美しいと思います。
どんな前世があって、今皆さんと縁を結ばれているのか、そしてこのご縁で向き合って死ぬまで皆さんと抱きしめ合いながら生きて行きたいと思います。

（ウンチョンさんがリダに近づき前髪を直そうとした時、リダが本当に驚いた表情をしました）

ああぁ～男性ファンが乱入してきたのかと思いました。
あえてこうしなくても、ハグ会は絶対守りますね。

♪さらげの～るさらげ～（コーラスの指導　wow woo～まで）

今はだいたいこれくらいでいいので、大きな声で歌ってください。
皆さん、助けてください。


⑧ 屋台で

ピアノの旋律ととアコースティックギターのイントロから気持ち良さそうに歌うリダです。
客席のコーラス部分が上手く行って満足そうな表情です。

♪さらげの～るさらげ、さらげの～るさらげ（いきなり歌いながらドリンクに手を伸ばすリダ。客席もアカペラで後を追います）
そうですね。理解できます（笑）
それは良しとして（手を挙げるリダ）
身体をほぐしましょうか？
昨日、首が攣ってしまって左右にこうすると痛いんです（首を動かす）
マッサージしてくれるんですか？
いいです。気持ちだけいただきます。
ここでマッサージをしたら、後で大変なことになります。
命を落としますよ。
僕はあなたの命を助けました。
今日は2回目の人生ですから、一生懸命生きてください。
どうして笑うんですか？

（日）立ってください。
これから今日の公演のハイライト…じゃないです。
今日はたくさんの曲を準備しています。
ここでどれくらい遊べるかによって今日の方向性を決めます。


⑨ Gentleman （New ver.）

⑩ Lucky Guy （New ver.）

パワフルな歌唱が続きます。
後半はいつものLucky Guy 、歌いながら左前方座席肘掛け歩き。
GEMINIバンドのメンバもダンス。


⑪ MOONLIGHT

この曲もGEMINIダンサーズがステージに彩りを添えます。
すでにアンコールのような盛り上がり。


⑫ I'm a Million

会場の底から響く「お～っ！」という声。
リダの「ヒャッホウ！」という声が始まりの合図。
コーラス部分を一緒に歌うのが楽しい、だけどかなりクールなナンバー。
目の前には完全にリダの世界が広がります。


⑬ BEYOND CRAZY

ギターとベースもステージ前に出てアピール。
上手に場所を入れ替わりステージのどの部分の視界も楽しめるフォーメーション。
森重さんのコーラスが際立つナンバー。
リダも森重さんみたいなロッカーになってました。

ふぅ、おおおおっ～

汗だくの顔を白いタオル拭きながら、大袈裟に泣く真似をするリダ。
本来のシナリオでは無かった展開…でしょうね。
根こそぎ笑いを持って行く、イタズラなリダが楽しい。


（日）座ってください。
ナド、ヒョンジュンも座ってください（この表現が可愛いです）
何が何だかわかってないです。
レッドブルを飲んで元気を出します。

目を閉じて立ち尽くすリダ。

ちょっと悩んでみますね。
ここで終わろうかどうか（えー）
ダメだというのはわかっています。
本当に皆さん悔いなく遊んでいますね。
2日目の公演だからと言って、はぁ、テンションが落ちる訳ではないですよね。
（ぷっと息を出す）
これから悲しくなろうと思います、
悲しくなりますね。ちょっと待ってください。
感情を作るのが大変ですね。
（男性の声で「リダ～！」）
悲しい事を考えていたのに。
（日）頑張ります。
ゆっくりして落ち着きました。

楽しいですよね？
面白くなかったんだ…
チンチャ？面白いですよね？
楽しんでいるみたいです。
次に歌う曲は心を落ち着かせて、少し悲しい曲です。
WHYという曲なんですが、皆さんも何かをする時に後悔がなければいいと思っています。
でも私たちはいつも後悔だらけです。
後悔のない人生をすごすためにベストと尽くしますが、いつも人生の中で同じ後悔を繰り返してしまって、後悔の中で人生が回っていくのだと思います。
このWHYという曲を聴いて、皆さんが誰かを傷つけてしまったこと、別れたこと、後悔したことをもう一度心の中に刻んでください。
自分のことを振り返る時間にしたいと思います。


⑭ WHY

WHYを聴いていただきました。
WHYを聴いて泣いていた方もいらっしゃいますね。
あちらの方はスモークのせいで泣いていたみたいです。
この曲は愛する人を見送った後悔の気持ちを、愛というものを気持ちの中で整理する深い別れの意味もあります。
これから歌うのは、君を消していくという曲です。
愛の中で一番苦しい段階はこの瞬間だと思います。
去って行く人を見送った後悔よりも、すでに見送って別れの一番心が痛い時だと思います。
その心の痛みを込めて歌います。
（日）聴いてください。


⑮ 君を消していく

静謐の時。
だんだん艶のある声が戻って来たように感じます。
座って歌うリダのシャツの袖はまくってあります。
ストリングスの音色が美しい曲。

心が痛い歌ですね。
続けて聴いていただくのは、英語だとフォーシーズン？
悲しい感じはしませんね。
フォーシーズンホテルがあるからだと思います（白い歯を見せて笑う）
どうして笑うんですか？
四季を歌いたいと思います。
（日）四季、聴いてください。

⑯ 四季

⑰ Paradise

指揮者のように両手を拡げ♪VELA VELA…を歌うようにモニターの上に立って促すリダ。

⑱ Wait for me　　　　

Wait for meまで聴いていただきました。
はあっ…
いつ歌ってもこのWait for meはいい歌ですよね。
少し前知り合いを通じてこんなことを聞きました。
その知人も愛する人を見送って1年になると言いました。
その時は実感が湧かなくて1年過ぎてまだ居る気がして探したけれど、いない現実が悲しいと言っていました。
（この時突然、銀テが発射されてしまい、客席にどよめきが。リダはそのことに触れずに冷静に話を続けます。）
生きて行くということは心の中にその愛する人を留めて記憶することです。
それが大事なことだと思います。
この歌の主人公がもう笑っていいよ、と、先ほどのように楽しませてくれたんですね。
そんな風にとっても楽しい友達だったと思います。
（日）立ってください。

突然のアクシデントにも動揺せず、反応せず、淡々と自分の想いを語るリダ。
そして誰も責めない、誰のせいでもないと、その出来事を良い方へ解釈する愛情豊かな前向きの考え方は見習うべきだと思いました。
なんて優しい、そしてなんて素晴らしい。


⑲ Please

この曲が戻って来ました。
ピアノのイントロに客席がざわめきます。
ほぼ完璧なキレのあるダンスとともに。


⑳ Misery　　
　
㉑ Take my hand

リダの想いを表わすように、高く挙げた手がいつか拳に変わっていました。


㉒ ASTRAEA

ネ、皆さんが思い切り楽しんでくださったので、ステージの上も盛り上がります。
BIO-RHYTHM 横浜2日目、最後の曲を聴いていただきます（笑）
楽しかったですか？
僕も本当に楽しかったです。
今日は皆さんのおかげで本当に、SALT、THIS IS LOVE、アルバムを作ってお見せしたいと思った公演でした。
BIOｰRHYTHMは終わりではありません。
シンフォニーも準備しています。
こんな風にいろいろなことにトライして皆さんにさまざまないい音楽、いいステージをお見せしたいといつも悩み、全身全霊を捧げて悩みに悩んでいます。
（日）これからも良い音楽を続けられるよう僕は頑張ります。今日来てくださってありがとうございます。最後の曲はNEW WAY。


㉓ NEW WAY

会場がひとつになって歌い上げる壮大な讃歌。


㉔ THIS IS LOVE

（日）一緒に歌ってください。

日本語で歌えるのは嬉しいです。
会場から大きな声が響き、Lの指文字が更に楽しさを演出してくれます。

（日）ありがとうございました。



21:15

KHJ＆GEMINIコールにウンチョンさんが指揮者になって手を振ります。
やがてGEMINIバンドのセッションが始まり、しばし演奏を楽しませてくれます。
こういうところがすごく嬉しいです。
GEMINIバンドとも疎通できるということが。


Encore

㉕ I'm a Million

会場から大きな「おー！」という声が沸き上がります。
みんなで大いに遊ぶ時間。


㉖ Bark Matic

リダは音楽の世界に入って、叫び声から曲へ飛び込みます。
ヘイ！ヘイ！
会場に降り、客席、コンソール後ろもステージに。
最後はステージ倒れ込むリダ。
壊れてしまったようなリダ。


（日）皆さん、今日どうでしたか？（声が早口で荒い）僕もぉ、皆さんの、おかげで、（途切れ、途切れ）ほんとにほんとに…疲れた。
こうして最後まで演奏してくれた皆さん、ありがとうございました。
そしてBIO-RHYTHM公演も4回、大勢の方に来ていただいて本当にありがとうございます。
（日）み、皆さんが…いるから（笑）
今朝こんなことを思いました。
GEMINIバンド、スタッフ、それは僕のためですよね。でもステージを創ってくださったのは皆さんだと思いました。
最後の曲です。
皆さんのための曲。


㉗ Your Story （韓国語 ver.）

日本で歌うYour Storyは特別な意味を持つ曲、そう考えて最後に選曲してくれたのでしょうか。
その歌を涙なしで歌うことができる日が来たのかもしれません。
それは別れの曲ではなくて、希望の曲になったから。
でも、リダの目は潤んでいるように見えました。

♪（日）離さないよ

リダは最後に日本語で何度もこう歌いました。
リダが伝えたい言葉だったのだと思います。



今日の公演は本当に長い時間でした。
皆さん、地下鉄が終わってしまうのでご挨拶します、はははっ。
僕が言いたいことは今回のステージに全部込めたつもりです。
僕の真心をすべてのステージに込めました。
GEMINIバンドの皆さんに大きな拍手をお願いします。
（マニピュレーターのボジョンさんの紹介もありました）

（日）今日どうでしたか？僕も最高でした！
じゃ、挨拶します。
僕たちが、ありがとうしたら、皆さんは、いつも愛してる。

（日）皆さん、ありがとうございました！

いつも愛してる～！

（日）いつも離さないよ、皆さん！

2階、3階の皆さん、気をつけて。
GEMINIバンドでした！


リダはステージ中央部分からはけて行きました。



21:36 終演



誰もいないスクリーンには、リダとGEMINIバンドのメンバ、そしてBIOｰRHYTHMに関わる人々のエンドロールが流れます。
すべての人々に感謝を。
客席からはあたたかい拍手が贈られました。
それはコンサートの余韻のように。





2019.9.19
パシフィコ横浜　国立大ホールにて

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